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日々書き連ねた妄想をさらすとこ。
必ず初めに諸注意をお読み下さい(でないとわけがわからないと思われます)
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枢木スザ子の憂鬱(仮) 15

ああやっぱりこれはスザ子のままルルーシュにせまるべきだったなとただ今猛烈に反省中osz
すいませんいつものパターンになってきました。



…………スザ子がルルーシュ♂にせまる話でもおまけで書こうと思います。
それで許してくださいorz



そしてそろそろ書いてて恥ずかしくなってきました。
誰か助けてくだしあ


「どういうことだスザク」


 ドアが閉まる音と同時にルルーシュは貼り付けていた笑顔を消し去ってスザクに詰め寄った。


 信じられないとはこのことだ。
 寝耳に水どころの話ではない。
 飼い犬に手を咬まれた気分に近いかもしれない。
 スザクは犬ではないしルルーシュの所有物でもないけれど、信じてた者に裏切られたということに変わりはない。


 何も知らなかった。
 当たり前だ。
 何も知らされなかったのだから。
 そもそも今日こんなパーティーに出席することになったこと自体がイレギュラーなのだ。




 なのに。




 ハメられた。
 忌々しい事実は変わらない。


「何が?」

 だというのにスザクはぽやんとした顔でルルーシュを見る。
 まさかスザクも知らなかったなんてことは考えられない。
 婚約者と紹介された時、スザクは学校では見せたことのないどこか大人びた落ち着いた表情でソツなく挨拶をこなしていたのだから。
 ルルーシュは突然の衝撃に表情を保だけで精一杯だった。
 いや、そこで声を上げたり醜態を晒さなかったことこそ賞賛に値するはずだ。



「婚約って!」
「だって僕ら婚約者だよ」


 それはそうだ。
 その通りだ。

 だがそれは親が勝手に言ってることであって納得などしていない。
 スザクのためにも解消をと動いていたというのに。



「お前は本当にそれでいいのか!?」


 もはや相手の性別などルルーシュの頭にはない。
 胸ぐらをつかんで引き寄せようと伸ばした手をひょいと避けられ、バランスを崩して一人ベッドに倒れ込んだ。
 着物のせいだ。
 拘束衣かと思うほど胸を締め付け動きを制限する。



「いいのかも何も事実じゃないか」


 スーツのネクタイを緩めながらスザクが言う。
 平然としていたとはいえ多少は詰めていたらしい息を吐きながら髪をかきあげる仕草は、まるで全く知らない人間であるかのような錯覚をルルーシュにもたらした。


 無様にベッドに転がったルルーシュを見る目に軽蔑は見られないが、助け起こそうともしない。


 こんなスザクは、知らない。



「オレは……………、オレは女だ!」


 半分自棄になりながらルルーシュは叫んだ。
 だがスザクからは望んだ反応得られなかった。

 驚くことなど一切なく、むしろ軽く頷きながらそうだねなどと言う。



「逆転祭のドレスも綺麗だったけど、その着物もとてもよく似合ってるよ」
「誰がそんな話をしているっ?」


 頭がおかしくなりそうだ。



「俺は女だと言ってるんだぞ!」
「うん」
「お前はおと…………」



 男だろうが。
 と。

 続くはずだった言葉が変に切れて宙に浮く。


 スザクは女だ。
 そのはずだ。

 なのに何故男だと思ったのだろう。


 さっと青ざめたルルーシュを見てスザクは片眉を上げた。



 あのパーティーで皇神楽耶は何と言ったか。


『枢木のお兄様の婚約が決まりました』


 枢木の、お兄様。
 お兄様。
 兄。
 ブラザー。


 それは即ち、男。



「おと……こ?」


 呆然と滑りでた単語に口元を抑える。



 男。
 それはつまり………つまりどういうことだ。
 ルルーシュは女でスザクは男。
 婚約に問題は、ない。
 だがスザ子は女でスザクで男。
 わけがわからない。

 だってスザクが男ならなんで女の格好なんてしていたというのだ。
 ルルーシュを騙したところで大した利益があるとは思えない。
 女のふりをするほど婚約が嫌だったとか。
 だがそれなら今日のパーティーこそ避けてしかるべきだ。



「なんで……だってお前、女」
「まさかと思うけど、未だに僕のこと女だと思ってたなんて……言うんだね。嘘つくのはやめる、ごめんねって、言ったよね? 僕そんなに女っぽくないと思うんだけどな」

 ため息が深い。


 言った。
 男子の制服を着て確かに言った。
 だがそうは言うが、そんな抽象的な言葉で何をわかれと言うのだ。
 言葉が足りない。ルルーシュのせいではない。


「てっきり男装が趣味なのかと」
「まさか」
「え、じゃあ女装が趣味なのか」


 それなら確かに似合いのカップルと言える、かもしれない。
 笑い話にもならないが。


「残念ながらノーだよ。強いて言えば会長の趣味。あの日は男女逆転祭だったんだ」
「ああ、だから制服が違ったのか」
「君が気にするのはそこなの?僕はあの後どんな顔して君に会えばいいかって胃が痛くて仕方なかったのに」


 だからって何も逃げ回るを選択することはないではないか。
 確かに若干恥かもしれないが、ルルーシュは別段そんなことじゃ怒りはしない。


「それは結果論だろルルーシュ。あの時点で僕がどうして君の人となりをわかるって言うんだい」
「だが、だからと言ってその後も女装を続けるなんて誤解を助長するだけじゃないか」
「あれは……」


 スザクは顔を歪めて言い淀む。



「罰ゲームだよ」


 ぼそりと言われた言葉にミレイの言葉が蘇る。
『罰ゲームの刑に処す』



「………………あれか」
「あれだ」



 あれで通じるのもどうかと思うが、あれは幼なじみながら頭が痛い。
 いや、彼女なりに考えてはくれたのだろうけれど、結局自分がいかに楽しめるかの要素を取り込んでしまえば場を引っ掻き回すことに他ならない。


 とにかく、納得するかは別にして、これでスザクの行動原理が繋がった。
 なんとも気の抜ける話だ。まったくもってバカバカしい。
 こんなものに振り回されていたなんて、乾いた笑いの後にため息がでてしまう。



「それでもどこかで言ってくれれば」
「僕は言ったって言ったはずだよ。通じなかったみたいだけどね。むしろ最後まで黙っていたのは君の方じゃないか」


 責めるのはお門違いだとスザクが言う。
 確かにそうだ。
 ルルーシュも性別を隠していた――わけじゃないつもりだったが、誤解を与える行動をしていれば嘘をついていたと言われても否定は出来ない。

 出来ないが、それを免罪符にされるのはそれもまた話のすり替えだ。
 それにスザクはルルーシュが女であることを知っていたではないか。
 一言を告げた覚えはないのに、今日用意された衣装は女性用の着物。
 ルルーシュが勢いでしたカミングアウトにも一切の動揺を見せなかった。


 スザクは、知っていたのだ。全部。



「お前は、いつから俺が女だと……」


 知って、どう思ったのだろう。
 やはり今のルルーシュのように、騙されたと憤ったのだろうか。
 女のくせにと軽蔑したのだろうか。
 スザクのは半強制的であったけれども、ルルーシュは自由意志だ。


 だからスザクは今こんなに機嫌が悪い。
 そうかもしれない。
 それが正しい気がする。
 スザクはある意味ルルーシュのせいでしたくもない女装を強いられていたのだ。
 不機嫌にもなる。



「母親から?」
「まさか。あの人は実の息子をなんの躊躇いもなく娘と紹介するような人だよ。騎士姫祭の時に、気付いた」
「そう、か」


 考えてみればスザクが女装をやめたのは祭のすぐ後だ。


「それはさぞ、滑稽だっただろうな。女のくせに男のふりなんかして、たかが一度女の格好をしただけでバレてしまうほどに不完全なくせして」
「どうでもいいよそんなこと」


 自分が情けないやら恥ずかしいやら。
 渦巻く感情に拳を握り俯いた。
 それをスザクは一刀両断で斬り捨てる。



「それより問題は、君が僕に何の相談もなく一人で勝手に婚約を解消しようとしていたことだよ」

 させないけどねとどこか薄暗くスザクは笑った。


「だって、お前にはジノがいるじゃないか!」
「………………………は?」


 ピシリ、と乾いた音がどこかで聞こえた気がする。


「ねぇ、君は僕が男だっていう事実をどう受け止めたのかな? いやそれよりどこをどう見たら僕とジノがそんな関係に見えるのかが理解できないけど、僕はジノが例え女だったとしても全力で否定するよ。ありえない。例え太陽が西から昇ろうが有り得ない」



 混乱している。

 つまり、なんだろうか。



 ジノとスザクの噂は全くのデマだったとして。



「じゃあお前、この婚約をどう思ってるんだ」
「その質問は飛行機のチケットをとる前にしてほしかったね」
「おまっ、何故それを!?」



 憮然とした表情での答えになっていない言葉にはっと息をのむ。
 母にすら黙って行動していたというのに、どこから漏れたのか。
 その答えはスザクがひらりとルルーシュの目の前にかざした一枚の紙にあった。
 見覚えのあるそれに反射的に手を伸ばせばすっと引かれ、手は宙を切った。


「明日の12時」

 冷たい声が読み上げる。

「それはっ」


 チケットだ。



「財布の中に入れてたはず! スったのか!? 犯罪だぞ!」
「まさかと思えば案の定だ。あと1日遅ければ手遅れだったんだね」
「聞け!」
「ねえルルーシュ、このまま日本に帰ってこないつもりだったね」
「っ……」


 スザクの言葉はどこまでも静かだった。
 それはつまり問いかけの意味をなさない。
 もしかすると確認ですらないのかもしれない。
 事実としてスザクは言う。


 そう、帰ってこないつもりだった。
 でもそれを肯定できる雰囲気ではない。
 ルルーシュは唇を噛んだ。



「僕は、君が好きだよ、ルルーシュ君が、好きだ」
「な………に」
「だから君が本当に婚約の解消を望むのだったら、解消しよう」
「馬鹿な。あんな公の場で公言しておいて今更取り消せるか」
「取り消す。大したことないよ」


 スザクの目は決してふざけてはいなかった。
 大したことはないというが、風聞というものはそれなりに力を持つ。
 気にしなければいいというものではない。
 しかも日本で、皇家がそれを公表したのだ。
 ルルーシュは国に帰ってしまえば多少影響は少ないだろうがスザクはそうはいかない。
 もはや信頼問題だ。
 相手がブリタニアなだけに期待に比例し批判も大きいはずだ。


「納得できない婚約関係なんか続けていても意味ないよ」


 この世界は、そんな理想論ではできていないのに。
 だからこそルルーシュは公になってしまう前になかったことにしてしまおうとしたのだ。


「馬鹿だ。お前は大馬鹿者だ。勝手なことをっ」
「同じだよ。ルルーシュがしたことと同じだ。どちらが先に結果がでたかって話なだけなはずだ。君が勝手に一人で決めてしまったから、僕も同じことをしただけだ。それでたまたま僕の方が先に結果がでてしまったからといって僕を責めるの?」
「そんなことを言ってるんじゃない」


 感情が高ぶって視界が歪んだ。
 おかしい。
 常に冷静でいられるはずなのに。
 感情に身を任せてしまえば判断を間違えることを知っていてなお、自分を抑えられない。



「君の気持ちはどうなの。」
「気持ち?」
「僕はさっきも言ったとおりルルーシュが好きだから、婚約を解消したいとは思ってない。ルルーシュは?」
「俺、は。俺の気持ちなんて関係……」


 考えたことがなかった。
 自分の気持ちというか、恋愛結婚自体が選択肢として存在しなかったのだから今更気持ちなどと言われても、正直困る。 

 利益になればなるほどいい。
 そこに感情など必要ない。
 気に入るなら気に入る方がいいし関係は良好に越したことはないが、極端に言えば爺でも赤子でも大した問題ではない。
 そもそも自分が誰かを好きになるということすら想像できなかった。


 ああけれど、スザクは。



「一番大事なことだよ。ルルーシュは僕のことが嫌い?」


 好きだ。



「男だと嫌?」


 そんなことはない。
 認識していた性別が変わったからといってスザクがスザクでなくなるわけではないのだから。
 むしろ婚約者としては望ましい。


 だけどこの好意は――。


「好きだ。だが」

 だが、の続きが出てこない。
 スザクの目をまっすぐに見れない。
 言い淀んだルルーシュに、スザクは小さく笑った。


 いつもの笑顔だ。


「そう、か。そう……。ああうんわかった。じゃあ今はそれでいいよ。でもそれならもうしばらく僕に付き合ってくれない?」


 馬鹿にするような口調ではなかったが、妥協を全面に押し出したその言い方にひっかかりを覚えた。


 不満だ。
 スザクがじゃない。
 なんだかルルーシュが不満なのだ。



 違うのだと言いたい衝動にかられる。
 自分でも何が違うのかわかっていないくせに。

 けれどこれではアンフェアだ。
 スザクは自分の気持ちを教えてくれたのに、ルルーシュは伝えていない。正しく伝えられていない。
 自己完結は迷惑だ。



「スザクのことは、本当に好きなんだ。それが異性としてかって聞かれたら正直困る。わからない。でもスザクと一緒にいるのは居心地が良い。スザクがこの婚約に文句がないというのなら、俺が反対する理由はない。どんな男があてがわれてもどうでもいいと思ってたんだ。むしろスザクでよかった」

 だからルルーシュは一生懸命に言葉を探す。


「ルルーシュ?」
「初めてなんだ。友達。だからお前を失いたくないと」


 あぁけれど、と思い出した事実に自嘲する。


「でも、もしかするとそんな資格はとっくになくなっていたのかもしれないな」
「どういうこと?」
「最近お前を見てると無性に苛立つ」



 自嘲ぎみに言ってしまってからはっとする。
 これは失言だ。


「それは……」


 こんなことを言うと嫌われてしまうかもしれないけれど、けれど黙って隠してしまうのもまた裏切り行為だというのならと思ったのも事実だが、友人と話す姿に嫉妬するなど、そんなことはやはり言えない。
 嫌われるのが怖いだとかそんな問題ではない。
 それは即ちスザクを束縛したいと言っているのだ己は。
 これはいけない。
 傲慢で間違った思い。
 だから言えない。
 言えるわけない。



 だからルルーシュは優秀だと自負する頭をフル回転して言い訳を探した。

「ジノ、カレン、会長にシャーリー、リヴァル、アーニャ」
「ルルーシュ?」
「スザクは友達が多いから、………………羨ましいのかもしれないな」


 スザクは納得できないとでも言いたげに眉を寄せた。
 わかっている。
 下手すぎる言い訳に舌打ちすらでてこない。


「意味がわからないよルルーシュ。それと僕がムカつくのとどう関係するの」
「別にムカつくだとか言ったわけじゃ」
「言ったじゃないか」
「言ってない」
「言った」
「言ってないと言っている」


 言った言ってない。
 くだらない。
 子供の喧嘩のような掛け合いだ。

 一切進展のないそれに先に切れたのはもちろんルルーシュの方だった。


「言ってない! 良く聞け。いいか、俺が言ったのは苛立つ、だ。それもスザクのことがとは一切言ってない。思い込みだけでしゃべるな」
「じゃあ誰のことなんだい」
「お前以外の誰かだろ!」


 悲鳴のような怒鳴り声にスザクの目がすと細まった。


「それ、ジノ? それともカレン?」
「なんだその選択肢は」


 答えられずに誤魔化すような言葉に縋る。
 答えられない。
 答えることは自分の首を締めることに他ならない。


 一瞬、スザクが笑った気がした。


「ふ〜ん?」


 一歩スザクが距離を縮めれば、2人の間にある距離は立ってるスザクとベッドに座るルルーシュとの高さのそれのみとなる。


「ねえルルーシュ、キスしていい?」
「は? いきなり何言って」


 前々から思っていたがスザクの思考回路はルルーシュには意味不明だ。
 もしくは思考ではないのかもしれない。
 本能と衝動、それから直感。
 スザクの原動力がそれらのみというのなら…………誠に御しにくい。


 しかもだ。
 いいかと聞きながら、返事など待つ気はないらしい。

 くいとルルーシュの顎を持ち上げるとそのまま唇を押し付けた。


 頭が真っ白になった。
 それ以外に表現のしようがない。

 抵抗どころか指の動かし方すらわからない。



 ただ大きく目を見開いて。
 その姿は端から見れば従順に受け入れているようにも見えただろう。


 とは言ってもそれは一瞬だった。
 触れるだけのキス。

 軽い音を立てて離れていくスザクの表情に動揺はない。
 動揺しているのはルルーシュだけだ。


「な、な、なっ………」
「嫌だった?」
「な、………あ?」



 嫌だとか、そんな感情は未だ事態に追いつけていない。
 ルルーシュはただ目を白黒させるだけだ。



「答えてよルルーシュ。嫌だった?」


 スザクとキスをした。

 意味はわからなかったけれど無意識に唇に触れたルルーシュは、確かに拒絶反応は起こさなかった。

 これは即ち嫌ではないということを意味するのだろうか。
 それともただ己の鈍感さを露呈するだけなのだろうか。


「ねえルルーシュ」


 スザクの指がルルーシュのそれを追うように唇をなぞる。
 ルルーシュのそれよりも硬い肌が柔らかな縁をゆっくりと滑っていく感触に指が震えた。


 食べられてしまいそう、だと思った。



「い、や、ではなかった、と、………思う」
「その意味がわかる?」
「な、に?」


 そう言うとスザクは肩をすくめて笑った。


「今日はこの辺にしとくよ。あんまり精神衛生上よくなく態勢だからね」



 ベッドに座るルルーシュとそのベッドに乗り上げるスザク。
 このまま四肢が絡み合ってベッドに沈んでいってもおかしくない。


 はっと気付かされた事実にルルーシュの頬が真っ赤に染まった。






「早く自覚してねルルーシュ」
「だから何の話だ」



「僕のものになりなよって話、かな?」

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