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日々書き連ねた妄想をさらすとこ。
必ず初めに諸注意をお読み下さい(でないとわけがわからないと思われます)
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枢木スザ子の憂鬱(仮) 14

スザクとルルーシュの性別と外見がごっちゃになって正直私がわけわかんなくなってきましたorz

ああでもルルーシュは性別ルルーシュだから関係ないのか。
問題はスザク!




 既に廃れてしまったが、西洋の文化にその昔、コルセットというものがあったことを知らない者は少ないだろう。
 コルセットとは女性の胸から腰にかけての体型を整えるために用いた一種の下着であるが、下着というには誠におこがましいそれはいっそ拷問道具だと、文化を学ぶだかなんだかで着用させられたルルーシュは振り返って思う。足で背中を押さえつけられながら締め付けられたのだ。有り得ない。
 酸素は足りないわ胃は押し込められて吐きそうだわで、まったく昔の女性がよく気絶していた理由がわかるというものだ。
 苦労が忍ばれる前にアホかマゾかと詰め寄りたくもなる。
 男の好む体型になるためだけにそんな苦労、廃れて当然の文化だと言わざるを得まい。
 いや、確かに生殖戦略的には正しいのかもしれないが。
 

 ちなみにどうでもいい話だが、この時代にハイヒールが生まれたのは道端に落ちている汚物対策のためであり、マントや日傘も同様の目的のために存在しただとか。
 スカートが長くふんわりとしていたのは、催してもわからないようにするのに一役かっただとか、情けなくなるようなトイレ事情が背景にあったのは有名な話だ。
 古代ローマ時代には水洗トイレがあったというのに、まったく嘆かわしい話だ。
 その時代に生きていたらと思うとぞっとする。というのは現代の公衆衛生に慣れ切っているせいかもしれないが。
 しかし下水道が完備されず、そんな不衛生な街では当然疫病がはやるわけで、確かにロマンのあった時代かもしれないが、やはりルルーシュはコルセットもすたれ上水、下水道が完備され、技術の進歩したこの時代に生きていてよかったと思う。













 ところで祭のルールを覚えているだろうか。


 騎士と姫に分かれれ、それぞれがペアとなりゴールを目指すこと。
 ペアをつくれなかったものはゾンビになり――リヴァルが自己申告していたのでゾンビなのだろう。確かにあの見かけはゾンビのグロテスクさに通じるところがあった――さらにそのゾンビにつかまったものもゾンビの仲間入りとなる。
 その他、ゴールは姫だけでも可、や、騎士証等の細かい事項があり、最後にとても大切な一文がくる。





 曰く、ゴールした姫君は己を守りきった騎士の忠義に報いること。





 要は騎士の願いを一つかなえてやれということだ。
 あまりに倫理的に問題のある願いはさすがに生徒会が却下するとはいうが、基本は強制という横暴なそのルールは、心ない願いを強要するような輩をそもそも騎士に選ばないだろうという自己責任の観点から成り立つ。 


 もちろんルルーシュもスザクを騎士に選んだ時点でこの事は考えた。
 考え、そう非道いことを行ってはこないだろうと高を括ったわけだが、さすがに言い渡される瞬間は緊張した。
 いやまあ、妬みや八つ当たりで組織されたゾンビ集団に追いかけられ、なすすべもなくスザクに担がれている時、その強引さに一抹の不安を覚えていたりしてはいたのだが――ただし、深く考える精神的余裕がなかったため大して問題視しなかった。
 さらにゴールしたスザクのすがすがしい笑顔を見るにつけ不安は膨れ上がった。



 何を願いますかとミレイにマイクを向けられたスザクの言葉は、まったくもって意外だったとまでは言わないが、それでも嬉々として応じるその姿にルルーシュは若干の違和感を抱いた。




「えーと、じゃあ、今度の日曜日デートしてください。っていうのはどうかな」




 その願いは控え目でありながら、祭の趣旨も理解した大変優等生な回答である。
 KY、KYと常日頃から言われていることを思えば何かあったのかと心配になるほど空気を呼んでいる。
 もっとも、同性同士のデートと言えばむなしい響きだが、周囲は同性同士という認識はないし、要は日曜日に出かけようという誘いと言いかえればルルーシュとしてもなんら問題はない。


 ということで、ミレイが却下する必要性ももちろんあるわけがなく、何故そんな願いをと若干腑に落ちない点がないわけでもなかったが――だってもっと実用的なものにした方がいいのではなかろうか。数学のノートを見せてほしいとか。それにそんな願いだったらわざわざ祭で優勝してまで願わなくてもいいだろう。出かけようと言われて意味なく断るほど人付き合いは悪くないつもりだったのだが。

 とりあえず異を唱える必要性は感じなかったため、ルルーシュも快く頷いた。
 それは祭の熱気におされたのもあったのかもしれない。
 今思えば浅慮だった。




 シャーリーからはなんだか知らないけれども涙ながらに応援さるし、リヴァルからは冷やかされるし。
 あげくミレイからはデート内容の詮索まであってルルーシュは若干後悔していた。





「なあスザク。日曜日どうするんだ?」





 ミレイに絡まれげっそりしながら、本気で決行するのかと元凶に問えば、むしろ不思議そうな顔で返された。


「もちろん。あ、ちゃんとこなきゃダメだよ。それこそ罰ゲームなんだからね。当日の予定は僕に任せて。ルルーシュは、そうだな、来てくれればそれでいいから」


 ここまで言われてしまえば、はあと頷くほかない。



 婚約の解消を母に申し入れたところ、言い切る前に却下され、一度本国にと思っていたのだが、約束は約束、ルルーシュは仕方なく帰国の予定を月曜にした。
 なんのことはない。
 ルルーシュも楽しみだったのだ。
 あまりにスザクが楽しそうに言うものだから。



 その選択が吉とでるか凶とでるか、ルルーシュはまだ知らない。ただ、これが大きな分岐点だったと後に思い知ることになる。






















 そんなわけで日曜日。


 デートといえば待ち合わせ場所で待つところからが一大イベントなのよとミレイとシャーリから洗脳をうけたルルーシュは、まず何分前に行くかという最初の問題から盛大に頭を悩ませていたあたり、自覚はなかったがそのデートとやらを大変楽しみにしていたと思われる。
 待ち時間とは言うが、待ち合わせをする限り特殊な場合を除き2人のうち1人は多かれ少なかれ必ず待つことになるわけであり、また1人は図らずも待たせることになるわけだから、なるべく時間通りがいいのではないかと初めは言っていたルルーシュにミレイは甘いと一言言い切った。

 相手の登場を今か今かと心をときめかせて待つ。それがなくて何がデートか――もう正直意味がわからない。というか、デートというのはただの名目でしかないはずなのだが。


 だが待つとは言っても30分も1時間も待つのは馬鹿らしいし、なんだか負けた気分になる。
 ではあえて宮本武蔵ではないが、逆におくれていったらアダバンテージがとれるのではないかと考えたが、それはそれで時間にルーズな人間と思われるのは誠に遺憾だ。

 そんなことを考えていたらだんだんと面倒になってきた。
 デートだデートだと言うが、見かけ男同士、真実女同士で何がデートだ馬鹿らしい。
 なんでルルーシュがそんなことをに頭を悩ませなければならないのだ。
 もう5分前に行けばそれでいいじゃないか。
 一般的な時間だ。



 思い悩みながら結局ルルーシュが待ち合わせ場所に到着したのは1時間前。
 時間を間違えたわけではない。
 また、楽しみにしすぎて眠れなかったわけでももちろんないし、ミレイが言うようにドキドキしながら待つ楽しみを味わいたかっただんてそんなことあろうはずもない。
 ただ、そう、気が付いたら1時間前だった。それだけだ。

 ああ違う。
 本屋、そう、近くの本屋にたまたま用があったから、それで先に行こうと思ってきたのだ。
 そうだ。そうに違いない。

 
 ということで近くの本屋で待ち合わせ場所及びその周辺を監視すること1時間。
 スザクの姿が見えたところで出て行こうとして、なんだかそれでは待ち伏せしていたみたいだと周囲を無意味に歩くこと5分。
 遅れて悪いとまるで今来たかのように装い手を振った。



「待たせてしまったか?」
「ううん、僕も今来たとこだよ」



 まあ何にせよ、とにもかくにも出だしはとてもデートだった。













 …………はずだ。
 なのに――――――。



 なのに、どこで道を間違えてしまったのだろう。
 というか、どう間違えたらこうなるのか。
 ルルーシュは空を仰いだ。
 ああ、青い。


 滑り出しは本当に好調だった。
 他愛もない話をしながら、少し歩き簡単な昼食をとって、せっかく日本に来たのだからと有名な観光地を案内してもらい、おいしいカフェがあるんだとはたから見れば男2人だということも気にせずカップルや女同士のグル^ぷに混ざって食べたフルーツタルトは本当においしかった。
 ミレイも保証するだろう。
 文句なしのデートである――本人の自覚の有無はおいといて。


 だからこそと言えるかもしれない。
 スザクが何を思って次の目的地を選んだのか、理解に苦しむと言わざるを得ない。


 上質の絨毯の上でルルーシュはしばし立ち尽くした。





「スザク、ここ……」


 言葉も続かず宙に浮く。


 夜景を売りにしてそうな高い建物。
 耐震工事はちゃんとしているのか……ではなく。
 夜景を見るにはまだ外は明るすぎる。

 こんな時間につれてこられたのはホテル。


 一体何を考えているのだとルルーシュは頭をかかえた。

 ホテルにしけこむには早すぎる。
 いやそんな問題ですらない。
 性別を考えろ。
 俺たち友達だろ?
 いやまてルルーシュ冷静になるんだ。
 ホテルに来たからといって、そうともいくら名目がデートだからといってだから何というわけではない。
 ホテルには部屋意外にもレストランとか、そうレストランとか色々あるではないか。
 さっき食べたばっかりなのにもう腹が減ったのか。
 はっはっは仕方のない奴め。




 ……………………無理がある。


 そもそもこのホテル、学生が利用するには敷居が高くないだろうか。
 日本でも3本の指に入るだろう高級ホテルを首相の娘は普段使いなのか。
 ホテルといえば最上階のスイートしか使ったことのない腹違いの兄もいるし、ルルーシュとて安宿には泊まったことがないが、それにしても。
 ちょっと引く。


 そんな混乱の真っただ中にいるルルーシュの手を引いて、スザクはホテルの一室の戸をたたいた。
 そしてうやうやしくドアを開け、頭を下げたメイド――メイド、だ。ホテルにメイド。これはどういうことなのか――にルルーシュを引き渡し、今に至る。





 それで何故コルセトの話にいたったのかといえば理由は簡単だ。




 東洋の島国、日本の民族衣装、着物。
 端から見ている分には気づかなかったが、この衣装、これはこれでとても苦しい。思わずコルセットを思い出してしまうほど。
 ただコルセットとは違い、締め付けるのは細すぎだと長襦袢の上、ぐるぐるに巻かれたタオルである点か。


 何をするのだと声を荒げたルルーシュにじっとしていてください時間がありませんとピシャリと言い放ったメイドのえもいわれぬ迫力に怯えたわけではないが少なくとも気迫負けしたルルーシュは為されるがままに着付けを施され、もはや何をどう着ているのかわからない。
 吐いたため息が細かった。
 息がしにくいのだから仕方ない。



 予想の斜め上をいくデートコースの狙いがどこにあるのかさっぱりわからないが、ひたすらぎゅうぎゅうにしめつけられる胸にルルーシュはただもう帰りたかった。
 けれど帰るどころか少しの身動きも許さないというかのようなメイドの迫力に、ルルーシュができたことはといえば唯一自由になる思考回路を無駄に回転させて現実逃避に近いトイレの歴史なんかを展開させることぐらいだ。



 何が酷いってスザクから何の説明もないのが一番酷い。
 ここまで来てしまえば何をされているかなど疑いようもないが、部屋に引きずり込まれてメイド3人がかりでいきなり服をはぎとられた時はさすがに涙がでそうだった。


 しかも出来上がってみればみたで最高に動きづらいのだ。
 歩くの1つとってもしずしずと歩幅小さく、ヒールのバランスの悪さを好きになれないけれど鼻緒が擦れて痛いのには辟易した。
 帯は巻くというより背負うような感じで壊してしまったらどうしようと不安で、しかもこの衣装は全体的に重い。



 これはもしや拘束衣なのだろうかとルルーシュは本気で疑った。
 着物という衣装で縛り上げるなんて、なんて変態民族。
 


 用意ができればスザクが迎えにきた。
 そして碌な説明もなく、時間がおしてるから早くとルルーシュを連れ出したのだ。
 一体何を考えてるのだと、ルルーシュの手を引くすました横顔をじっと見やれば、視線に気付いたらしいスザクに微笑まれた。



「ルルーシュ、すごく似合ってるよ」


 この拘束衣がか。
 悪態だってつきたくなる。


 そんなスザクの衣装はといえば普通の、突飛なところなどどこにもないスーツであるのだからルルーシュの目つきも厳しくなるというものだ。
 さすがに質は良いものだが、それは紛れもない男物。


 自分の趣味がそうだからといって何の断りもなく無理矢理ルルーシュを女役に持ってくるなんて、スザクは一体ルルーシュを何だと思っているのだろうか。
 しかも欧米並のエスコートまでついてきた。確か日本にレディーファーストの文化はなかったはずだが。
 妙にこなれた、あるいは板についたと言ってもいい。さりげなくも堂々たる態度にどうしてかいらっとした――それが女扱いされることへなのか他の要因なのかはルルーシュには判断がつかなかった。




「コーカソイドが着物など似合うものか。観光にきて浮かれてる馬鹿じゃないんだ」




 金髪じゃないだけまだマシかもしれないが。
 それくらいじゃ気休めにもなりはしない。
 生白い顔が藤の柄の上に乗っているのを鏡で見れば見るほど鬱になった。



 更に、そろそろ予想はしていたものの、ホテルの大広間の扉が見えたところでルルーシュの鬱は最高値まで跳ね上がった。

 こんなフォーマルな服を持ち出してきたところで他の選択肢はぞろぞろと切り落とされていったわけだが、やはりパーティーの同伴として連れてこられたのか。
 それもミレイが学校で催すようなものとはまるで次元の違う、楽しみよりも義務感の方が大きそうな。
 苦手だなどとは言わない。
 楽しいとも苦痛とも思わないほどには場数も踏んでいる。


 だがしかし。
 今回に限っては今までのものとはまた意味が違うとなれば足が近付くほどに重たくなった。


 ひとつ。ここは日本だ。
 なれば尚更異国の人間の着た民族衣装が不自然に浮き、場合によっては反感まで買うことななるだろう。
 土地のものはリスクが高い。


 ひとつ。スザクが引っ張りだされるようなものだ。
 少なくともルルーシュに目的の一つありはしないのだから須く退屈なはずだ。




「そう? 確かに日本の趣とは少し違うかもしれないけど、エキゾチックな感じがいいと思うんだけどなあ。個が埋没してしまうのはもったいないよ? ルルーシュは綺麗なんだから」

 それは誉め言葉として言っているのだろうか。


「和服って肌なんか一切見せないのに妙にエロチックだよね。なんでかな。ルルーシュだからかなぁ」


 それは誉めこ…………いや、もういい。
 まともに相手をするだけ馬鹿を見る気がする。



「その………な……は………なるなあ」
「スザク」


 ぶつぶつと全くわけのわからない、それこそ異世界の言葉を呟くスザクを名をきつく呼ぶ。



「いいか、俺がこんなふざけたことに付き合ってやっているのは」
「約束したから? ルルーシュは律儀で助かるよ」



 その通りだ。
 騎士姫祭などという頭の沸いたとしか思えないミレイの企画であったとしても、全校生徒の前で了承してしまった手前、何をされても嫌だと言ってここで逃げ出すなどルルーシュのプライドが許さない。
それだけのことだ。
 まったく、勝ったのに罰ゲームのようだ。こんなことならさっさとゾンビ集団に入っておけば良かった。

 というかよくよく考えれば、騎士は確かに願いが1つといいかもいしれないが、姫役のうまみは一体なんだ。
 もしかしてただの景品でしかないんじゃないかと今更ながらに思い至った。
 なんだか納得がいかない。
 帰ったらまずミレイを問い詰めよう。



「最後までちゃんと、付き合ってね。これはどうしてもルルーシュにでてもらわなくちゃ困るんだ。文句は後でいくらでもきくから」


 もしかしたらスザクはこんな嫌がらせをするくらいルルーシュのことが嫌いなのだろうかと、本当は少し考えていたのだけれど、そう言ったスザクがひどく真剣にルルーシュを見つめてくるものだから、不意をつかれてルルーシュはあとの文句を口にだせなくなった。

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