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日々書き連ねた妄想をさらすとこ。
必ず初めに諸注意をお読み下さい(でないとわけがわからないと思われます)
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アニャルル9
完全にルルナナ化しましたorz





「アニャルル4-2」







 躊躇っているような時間はなかった。
 すでに覚悟は決めた。
 拒絶されたなら、彼女のために散ろう。
 それがルルーシュに残された、最後の出来ることならば。



 この子が愛おしい。
 ルルーシュの、全てだ。
 ナナリーのためなら、なんだって。



「ナナリーは総督に……」
「違うのですか!?」


 言いかけた言葉は普段の彼女からは想像がつかない激しい声によって遮られた。

 激しい、あるいは絞り出すような悲痛な。


「お兄様はまた私を置いていってしまわれるの」
「ナナリー。ナナリー聞いて欲しい。そうじゃない」
「嫌ですそんなのいやです」


 細い折れてしまいそうな指が、どこにそんな力がと思わずにはいられないほど強く、ルルーシュの腕を握る。


「置いていかないでください。私を独りにしないで」

 呼吸が乱れてくるのに焦ってルルーシュはナナリーの頭を抱え込んだ。


「置いていったりなんかするものか」


 ナナリーが、ルルーシュを置いていってしまわない限り。
 まだ。
 置いていけない。

 いつかはと確かに思っていたけれど、こんな彼女を見てしまえば、駄目だ。


「ただね、教えて欲しいんだ。ナナリー」
「お兄様?」
「君は、総督になるんだろう?」
「だから……? だから傍にはいてくれないのですか? ごめんなさい」


 ごめんなさい。

 叱られた子供が捨てられまいと本能的に泣いてすがりつくように。



「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

 お兄様が皇族がお嫌いだと知っていたのに。

「ナナリー」
「ごめんなさい許してくださいごめんなさい」


 何より恐れていたと知っていたのに。



「だってそれしかわからなかったんです!」


 かたかたと震える身体を、どうして離してやることができただろう。



 それでも、もう、時間がない。



「ナナリー。聞いて。謝らなきゃいけないのは俺のほうだ」
「許しますなんだって許します! だから、だからっ」


 手をはなさないで。



「俺が、ゼロだ」



 空気が止まった。
 だけど長くは続かない。


 窓の外、風の音に時間がきたのを知った。



 一度、身体を離した。


「俺がゼロなんだ。一緒にくるという意味がわかるかい?」


 賢い子だわからないはずがない。
 彼女の望んだ世界には相容れない存在。混乱を招く者。

 それが、その先のために必要だと思ったからルルーシュが作った存在。
 けれどナナリーにとってはどうだろう。



 考えるまでもない。




 間違っていると、言ったばかり。


 優しい世界にと彼女は願う。
 そのための行動さえおこそうとした。
 自分の、意志でだ。


 離れて、窓をあけた。



 外に、可翔型のナイトメアができる限り衝撃をあたえないように、ゆっくりとおりたつ。
 大きな機体だ。
 威力も、防御力もある。


 アーニャ・アールストレイムの専用機。
 モルドレッド。


 少なくとも、こんな時間にこんな場所にあっていいものではない。
 だから、本当にもう時間がないのだ。



「ナナリー。俺達が選べる未来はいつだって限られてしまっている」


 けれど。
 それでも。



「お前が最善だと思う道を」



 無理につれては行けない。



 蒼白な顔をして、ナナリーが何を思っているかはわからない。
 けれど苦しんでいることは、わかる。


 こんな顔を、させたいわけではないのに。
 他ならぬルルーシュ自信がさせているだなんて。
 ただ笑っていて欲しかっただけなのに。

 自分が許せない。



 なにもかも上手くいかない。




「ナナリーの未来はナナリーのものだよ」



 ルルーシュの未来は。


 二度も否定されたルルーシュの生は――一度は実の父親に。二度めは唯一と信じた友人に。

 それでも生きていないルルーシュの未来を、そんなに価値のあるものではないけれど、ナナリーに。
 捧げたい――自分という個に意味がないと知っているから。
 受け取ってもらいたい――独りよがりでも、偽らぬ本音。




 だからルルーシュは手を伸ばすことしか出来ないのだ。
 無理矢理身体を抱えてさらってはいけない。
 ナナリーから手をのばしてくれないと届かない。


「ルルーシュ、時間」


 アーニャもタイムリミットを告げる。



「お兄様!」
「連れて行ってあげることも、できる」


 だけど強制はしたくない。


「でもそれはナナリーの決意を踏みにじってしまうものだから」




「いや! お兄様が一緒じゃないとなんの意味もありません! 置いていかないでください」


 手が、のばされた。



「連れて行って!」



 伸ばして、前にぐらりと揺れた身体をルルーシュは今度こそ力強く抱き上げた。



「ごめん、ナナリー。愛してるよ」


 それは免罪符ではない。





 君が選んだ未来を踏みにじることを。



 願わくば。



「お兄様しか、いらなんです」




 許さないで。




 そんなことを言わずにもっと、わがままになって欲しいのに。
 それを与えてやれない己が何より許せないから。

| ギアス(アンケート) | 21:12 | comments(2) | trackbacks(0) |
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アニャルルの上にルルナナなんてっっ
幸せだぁ〜
| | 2008/06/29 12:30 AM |
アニャルルと銘打っているので、ここまでルルナナにしていいのかとても迷ったのですが、そもそも出だしをアニャナナにしてしまっていたため、入れたほうが自然かなということでやってしまいました。
個人的にルルナナが大好きだということもありますが。
アーニャだせよと言われるんじゃないかとドキドキしてました。
楽しんでいただけたのならよかったです!
| 一香 | 2008/06/29 9:18 AM |









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