Calendar
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< October 2020 >>
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE
OTHERS

LS

日々書き連ねた妄想をさらすとこ。
必ず初めに諸注意をお読み下さい(でないとわけがわからないと思われます)
<< アニャルル6 | main | アニャルル8 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
アニャルル7
「アニャルル3-3」






 かえてみせよう。

 だってこんなにも二人がいとおしい。
 これだけで理由なんか十分だ。



「あなたに見つけてほしいから。そう言った。目立つように」


 ただしこんな不純な動機でやるからこそ中途半端なことはできないと。
 顔をあげて語った。


「選びたくて選んだわけじゃない。彼女は、不幸だ」


 本当はあんなところにいたくないのだと、兄のそばにいたいのだと、一人で泣いていたのを見たのは偶然だった。
 一人ひっそりと、涙をながす姿に、声なんてかけられなかった。
 気丈な子。
 かといって去ってあげることもできなくて、悪趣味だと自己嫌悪に浸りながら、そこにいた。




「あなたは彼女を裏切って、泣かせた。なのにここまできて諦めるなんて許されない。立って」


 間違った過程といわれることは確かにつらいことかもしれないけれど、だけど。



「間違った結果に何の価値がある」


 ない。
 言い切ったアーニャに、しばらくぽかんとした顔を見せていたルルーシュが――こんなに長くしゃべったのは初めてかもしれない。ちょっと疲れた――ふと微笑った。


 この顔。
 この顔だ。

 ふいうちに欲しかったものが与えられ歓喜のあまり踊るかと思ったぐらいだ。


「君はやさしいな」


 やさしくなんてない。
 結局アーニャは、自分のため以外には何もしていないのだから。


「だが君はラウンズだ」


 捕まえなくていいのか。
 それとも見逃してくれるとでも?
 君がルールを破るわけにはいかないだろうと言ってくる彼は、誰のことを言っているのだろう。

 ゼロを捕まえて皇帝に突き出し、その手で彼の妹の手にふれた男のことだろうか。
 アーニャは彼ではない。
 同じにされるのは不愉快だった。


「見逃してあげると言えば?」
「そうだな。ナナリーに伝言を頼みたい。愛してる。必ず会いに行くからと」



 顔を覗き込んでみたが、見逃してほしいと言っているようには見えなかった。
 何を、望んでいるのだろう。
 アーニャは何をすればいいのだろう。

 よく読みとれなかったから考えた。


 ルルーシュの望みはナナリーの望みだ。
 ナナリーの望みは、ルルーシュだ。

 なら、もっと簡単な方法があるではないか。


「会わせてあげる。直接言えばいい」

 は?
 と疑問符が浮かんだ。
 あれだけの戦略を練る頭をもっているくせに変なところで頭の回転が鈍いらしい。
 アーニャは何も難しいことは言っていない。言葉の意味そのままだというのに。


「それは、一度君につかまれとでも言っているのか? だがそんなことしても兄としてナナリーに会えるわけでは」
「2つだけ、私の条件をのんでくれたら、私が、ルルーシュ、あなたにかえしてあげる」

 徐々に見開かれていく紫を見つめた。


「ばかか、わかっているのか!? それはブリタニアを裏切るということだぞ!」

「ひとつ。名前を呼んで」


「きけ!」


 ルルーシュはそう言うけれど、だってもう決めてしまったのだ。


「ふたつ。名前、呼ばせて」


 騎士にしてなんて言わなかった。
 騎士じゃだめだ。
 騎士では二人の主人をもてない。
 なりたいのは、命令を受ける立場じゃない。
 逆らえないのはいやだ。
 だって二人は自分をおろそかにしすぎてる。
 アーニャはアーニャの意思で。


「ルルーシュ。私があなたを守る」


 二人を己の意思で。
 やりたいように。
 だから守れるくらい近くにいることを許してくれたらそれでいい。
 名前を呼んで、聞こえる距離に。
 呼ばれたら、振り返ることができる位置に

「君はまだそんなことを言っているのか。俺はもう」



「呼んで」
















「アーニャ」

















「アーニャ、走ったら転ぶよ?」
「転ばない。ルルーシュじゃないから。ねえ、ルルーシュ、ルルーシュ! あたしは強くなる」
「え? あ、ああ、うん。アーニャならきっとなれるよ」
「そしたらあたしをルルーシュの騎士にして」
「君を? 年下の女の子に守られるのはちょっとやだな。それに僕は守るより守りたいんだ」
「じゃ、じゃあ、友達でもいい」
「何言ってるんだ? 友達だろ?」
「あたし妹じゃない」
「…………でも、小さな女の子だよ」
「大きくなるもの。強くなる。だから、強くなったら、あたしを認めて」
| ギアス(アンケート) | 21:47 | comments(5) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | 21:47 | - | - |
アーニャぁああ!
あまりの可愛らしさにテンションがおかしくなってしまいましたw
今回も読んでいて嬉しくなるような展開でした。
応援してますんで、がんばってください
| わんこ | 2008/06/26 11:25 PM |
アーニャかわいいよアーニャぁぁぁ!
読んでて思わずニヤけてしまいましたw GJです!
これからもがんばってください〜
| | 2008/06/27 2:29 AM |
わんこ様
前回に引き続きありがとうございます。
この話もそろそろ山に入ってきましたが、今後若干道をそれ……いえ変なネタバレはやめておきましょう(> <;)
アーニャの正体が本編で明かされる前に是非とも書いてしまいところではありますねつ造話。
せっかく学園にきてくれたんですから学園ものとかも書いてみたいですね。
関係ない話になりましたが、楽しんでいただければうれしく思います。


アーニャかわいいよアーニャぁぁぁ! の方
アーニャかわいいです合言葉にしたいくらいかわいいです!
小さくてかわいくてハドロン砲ぶっとばして足蹴にされて不機嫌になるアーニャが大好きです。
本編でアーニャが寝返るという話を某所で今月の頭当たりに耳にしたことを思い出します。
まあ根も葉もない噂という前提がありましたが、実際に騎士団にきてくれないでしょうか。
…………という思いがあふれてこんな話になっています。
黒の騎士団はゼロのハーレムでうらやましいかぎりですね!
| 一香 | 2008/06/27 9:02 PM |
はじめまして感動のあまりちょっと手が震えてます!
アーニャ素敵過ぎる!!理想のアニャルルです!!
自分を一番大事に出来ないルルをナナリーをがっつり護ってあげてほしいです!!
ルルの周りの女の子たちはホント強いですよね!そしてみんなで幸せになってほしいです!!
とっても素敵でした!!これからも応援してます〜!!
| メグル | 2008/06/27 11:50 PM |
メグル様
ちょ、そんなにたいそうなものじゃないですよっ!
妄想の産物であり、気がつけばキャラが別人化してますしねorz
女の子が強い分男が弱さが目立ちますが(私はそこが好物です)もう女の子に守られて生きていくといいよ、ルルーシュ。
黒の騎士団もゼロを守り隊か何かに名前変えちゃえよ(自重しろ)
コメントありがとうございましたm(_ _)m
| 一香 | 2008/06/29 9:16 AM |









トラックバック機能は終了しました。